複業(パラレルワーク)

パラレルワークという生き方。複業で生きる事例

最近ネットや雑誌などでよく目にする、複業やパラレルワークという言葉。言葉の意味は分かっても、では実際どんな風な生き方ができるのかといわれると、いまいちピンとこない方が多いと思います。

しかしパラレルワークというのは、働き方の形であると同時に生き方そのものです。ですので、パラレルワークにはこれといった決まった形があるわけではなく、むしろ自分が望む形にいくらでも発展できるものでもあるのです。

というわけでここでは、実際にパラレルワーカーとしての生き方の実例を交えて、その多彩な生き方の事例について迫っていきます。

複数の収入を得る生き方の事例

パラレルワークという位ですから、複数の仕事を持つということになります。
ここではそんな一番オーソドックスなパラレルワークの事例を見ていきましょう。

複数の企業に正社員として属する

皆さんが一番パラレルワークの事例として想像するのが、この形かもしれません。
つまり、複数の企業にきちんと正社員として属し、どちらかを本業とするのではなく、どちらも本業として働く形です。

また、これは様々な複業を推進する団体やサイトなどでも、究極の形として存在するものでもあります。日本においては、やはり企業の業務規程等の大きな障壁の前で、複数の企業で正社員として生きていくのは非常に困難です。

政府の働き方改革でさえ、推進しているのが副業であることも、その大きな証左。ある意味、この複数の企業で正社員として働く生き方が一般化したその時に、日本でパラレルワークが当たり前のものとして認知されたといえるのかもしれません。

本業以外に非正規の仕事を持つ

これは、ある意味複業ではなく副業といわれる事例ですが、本人の中に優劣がなければ立派なパラレルワークです。そしてこれが、今の日本において、どちらからも収入を得る働き方としては、現実的にあり得る一番の形といえるのかもしれません。

もちろん、それでも現実における障壁は多くなります。しかしながら、リモートワークやノマドワークという形もでき上りつつある今の日本において、この形はだんだんと認知されていくのは間違いありません。
政府の働き方改革も、この部分には大きく言及していますし、遠くない将来一般化する可能性を秘めています。

本業以外にフリーランスとして仕事を持つ

この形も、今急速に増えつつあるパラレルワークの形です。インターネットの発達によって、今クラウドワーカーやIT技術者エンジニアという分野においてフリーランスで仕事をしている人は急速に増えつつあります。

しかもその分野は多岐にわたり、前述のIT技術者やエンジニア、もしくはライターといったものだけではありません。それこそ、イラストレーターや似顔絵かき、悩み相談から占い師に至るまで、フリーランスで稼いでいる人の職種は想像以上に多岐にわたります。しかも、それらはインターネット上で活躍していますので、本業を他に持っていても支障はないというわけです。

フリーランスとして複数仕事を持つ

フリーランスの仕事というのは、文字通り自由です。
ですので、フリーランスとして複数の仕事を持つことは当然可能ですし、業種の違うフリーランスとして複数の顔を持っている人も少なくありません。エンジニアでライター、イラストレーターで動画制作請負、それこそIT技術者でユーチューバーなどもそうです。

もちろん、安定した収入を得ることは非常に難しいですが、逆に当てると大きいフリーランスの仕事。
これから大いに注目され、発展していく分野であることは間違いありません。

仕事以外の生き方を持つパラレルキャリア

パラレルワークというと、その中にワークという言葉が含まれていることからも仕事に限定されると思われがちですが、近い言葉でパラレルキャリアという生き方もあります。これは単純に収入を得る仕事というわけではなく、本業以外でも様々な事に活動するという意味です。

仕事とボランティアを両立させる

パラレルキャリアとして、ひとつの確立された分野があるのがボランティアの分野。仕事をしながら、自分の興味のある分野や、もしくは自分の技能や仕事上のキャリアを生かせるボランティアを両立している人は少なくありません。たとえば、町の清掃活動や福祉施設の訪問、そして介護への参加などその内容は自由。人によっては、何か特定の組織に所属することを避けたいという人もいるでしょうし、会社の規定で禁じられている場合もあります。

しかし、パラレルキャリアとは生き方ですので、何も団体への所属が必須事項ではもともとありません。フリーランスという働き方があるようにフリーランスのボランティアワーカーでもいいのです。

NGOやNPOに所属する

特定の団体に所属することに問題がなければ、こういう形もあります。とはいえNGOやNPOという名前を聞くと何か特殊なことをできなければいけないような感じもしますが、実際はそんなことはありません。

たとえば、通学児童の見守り活動や、社会活動におけるチラシ作りなど、だれでもできることも多くあります。もちろん中には、海外支援活動や国際交流、被災地ボランティア活動など多くの時間と経験を有する仕事もありますが、フリーランスで働く人やリモートワーカであれば両立は可能です。

政治活動と両立する

日本においては非常に少ない形ですが、海外では当たり前な事例がこの政治活動との両立。というのも、日本において政治活動をするというと、何か過激な思想を持っていたり怪しい活動をしていたりといったイメージがありますから、定着しないのも無理ありません。

しかも特定支持政党がない人がほとんどですから、かなり数は少なくなります。しかし、海外、特に欧米では、一般社員どころか経営者や取締役などの経営ボードにいる人も含めて、政治団体に所属しているのは当たり前の光景です。政治団体や政治結社の一員として、仕事をしながらしっかりと政治にかかわりを持っていく。こういったライフスタイルも、パラレルキャリアの形としては世界的に普通の物だとされているのです。

自由なパラレルワーク、パラレルキャリアの事例

さて、ここまで紹介してきたのは一般的なパラレルワーク、パラレルキャリアの事例ですが、これまで紹介してきたものに属さない、もしくは属していてもなかなか一般的でない事例もたくさんあります。

ここからはそんな事例を紹介していきましょう。

家で家事と両立

つまり、ちゃんとした仕事を持ちながら家事をこなすという働き方です。これはフリーランスの人に特に多いのですが、要は在宅でパソコンとネット環境さえあればできるフリーランスの仕事であれば、同時に家事をこなすのは難しくはないということです。

特に、配偶者が外で働く仕事をしているのなら、なおさら家事を受け持つのはフリーランスの仕事をしている方です。流石に、平成のこの時代に、家事はきちんとした仕事として認められないという人の少ないでしょうから、ことさら強調はしませんが、これも立派なパラレルワークの事例です。ちなみに、もちろんこれには育児も入ります。

欧米においては、リモートワークしながら育メンをしている父親などというものは、もはや取り立てて珍しくもない生き方です。

郊外で農業と両立

これも最近増えつつあるパラレルワークの事例。リモートワークで脱オフィスをはかったり、フリーランスの仕事であれば、郊外に一軒家を借りてそこで農業をしながら働くという形も不可能ではありません。

しかもこれには、自治体によっては大きな支援を受けられる場合もあります。ちょっと都会で生活していては想像できない価格で家を借りられたり、農地を提供してもらえたり、農業指導をしてもらえるなどといった支援が様々な自治体で行われているのです。これについては、最近テレビなどでも特集されることが多いので、ピンとくる人は多いかもしれません。

夢との両立

アーティスト、漫画家、お笑い芸人。
こういった一部の人間しかなれない夢の職業を目指すのも、今までは、格安のバイトなどで生活を支えながらというものが多かったのですが、今ではそれもかなり変わって来ています。

それこそ、その道で有名になり夢がかなっても正社員としての立場を捨てない人も増えているのです。古くはオアシズの大久保佳代子さん、最近では厚切りジェイソンさんなど、正社員として働きながらお笑いをやっている芸人さんがいるのは周知の事実です。

もちろん簡単ではありませんが、昔のように夢に敗れるイコール社会の落伍者ではもうないのです。これもパラレルワークがもたらす、新しい生き方の事例といえるかもしれません。

他にもたくさんパラレルな生き方

ほかにも、パラレルな事例はたくさんあります。たとえば、本業の傍ら冒険家として世界を回っている人、何か自分で学術的な研究をしている人、自分で絵をかいて美術館を開いている人など様々です。

もちろんこう言った人は今までもごくわずかにいましたが、それは一部の変わり者という扱いでした。というのも、これまでの社会では、こういったことをするためには多くの物を犠牲にしなければいけませんでしたし、本業がおろそかになるという事実があったからです。

しかし、クラウドワークやリモートワークが社会に認知されていけば、それはもう過去のこと。
パラレルワーカーとしての生き方が社会に定着すれば、珍しいものでさえなくなってもおかしくないのです。

パラレルワーク、パラレルキャリア、それは人生をあきらめない生き方

いかがでしたか。
これまで、パラレルワーク、パラレルキャリアの様々な事例を紹介してきましたが、そこに一つの答えが見えてきた気がしませんか。

今の仕事をつづけながらいろんな会社で自分を試してみたい、今の職種のために違う職場で自分の新しいスキルを磨きたい、仕事をしながら社会に貢献したい、家事をしながらバリバリ働きたい、仕事を理由に夢を捨てたくない。これまで、多くの人がかなえられなかった生き方、そのために多くのことをあきらめてきた生き方。

そう、そんな生き方をあきらめず、それをかなえるのが、パラレルワーク、パラレルキャリアという生き方です。パラレルワーク、パラレルキャリアの様々な事例。それは、人生をあきらめない人たちの生き方の事例そのものなのです。

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パラレルワーカー

肩書はCHROではありますが、基本はマーケティング全般や事業企画などが得意で過去には副業紹介サービス「プロの副業」も立上げました。

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