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フリーランスの掟【後編】フリーランスとして自由を極める

ノマドもパラレルキャリアも必見!

フリーランスになる前に、固めておくべき覚悟や準備の話をした前回。今回は、実際フリーランスになった後に、気をつけておかなければいけないことを中心に「掟②」としてまとめてみました。

フリーランスは、自由をモットーにする生き方です。ですからフリーランスとしての生き方を極めるというのは、この社会の中でいかに自由を獲得し、その自由を極めるのかという点にかかってくるのです。

フリーランスになった後の生き方

ではここからは、フリーランスの掟【後編】として、フリーランスになった後に気を付けておかなければいけないことについて説明していきましょう。

当然これは、掟①の時と同様、資金繰りや経営方法のノウハウを教えるようなものではありません。そしてこれもまた掟①と同様に、その心構えや注意点、やってはいけない仕事の仕方などといった姿勢のようなものにかかわってくる掟であると認識してください。

せっかく自由を手に入れるためにフリーランスになったのです。ノマドとしてでもパラレルキャリアの一環としても、その自由度こそが一番の利点であると考え、そこに向かっていかにそれを獲得するかについての「掟」なのです。

フリーランスの掟【後編】自由に生きようとするあなたへ

フリーランスとして生きるということは、イコール自由を謳歌するということです。自由なんかいらないけど、でもフリーランスになりたいという人はそう相違ないでしょうから、これは普通に共感していただける話でしょう。

そもそも、自由を求めないのであれば、会社員でなんの問題もないのですから。しかし、社会とビジネスの世界において、自由を獲得するというのは想像通りそんなに簡単なことではなく「フリーランスになった=自由」には成らないのです。

世の中には、そこをはき違えて、いつの間にか「不自由なフリーランス」となった人はたくさんいます。
今回はそうならないために「自由」を獲得するべく守るべき掟について、説明していきましょう。

フリーランスは健康第一

まずは一番大切なことから。
そう、何を差し置いても、フリーランスというのは健康第一でないと絶対に務まらない仕事であることをしっかり認識しておきましょう。

まず、あなたが病気になったとき、あなたの代わりに仕事をしてくれる人はいません。漫画家の西原理恵子さんは、その著作の中で「貯金が100万円たまっているのを見て初めて風邪をひける」と感じたと書いていますが、まさにこれです。

あなたが風邪をひこうとインフルエンザを発症しようと、納期はそれを忖度してくれません。また、会社の様にあなたに定期健康診断を進めてくれる人はいませんし、一人暮らしのフリーランスにでもなれば、あなたの体調を気遣ってくれる人もいません。

どう見ても重大な病気を発症している顔色をしていても、誰もそれに気づきはしないのです。フリーランスの元祖的存在である、画家や漫画家、そして作家に短命が多いという事実は現在のフリーランサーにも他人ごとではないのです。

できるだけ早く相場観を身に着ける

フリーランスの仕事は、ある意味その単価がわかりにくい仕事です。SEやWEB系のお仕事の様に技術系であれば、ある意味相場もわかりやすいのですが、それでも仕事の単価はスキルによって決まる部分が大きいのです。

特に、ライターやイラストレータ、デザイナーなどに単価の基準はほとんど存在しません。ですので、大事なことは、自分のできる事とできる量などを加味したうえでの、自分の仕事の単価を早く確定できるようにするということなのです。

フリーランスは、自分で値段を決めることができますが、それでもお値段以上の価値がないと物は売れません。とはいえ、才能以下の安売りをして薄利多売をしようとすれば、必ず自分の量的キャパシティーを超え、廉価な案件に囲まれ窒息する時が来るでしょう。

また、安すぎる仕事の受注はあなた個人の価値を低くする結果にもなります。クライアントにとっては「廉価な仕事を大量に受ける」というのは、廉価な仕事をするだけのスキルしかないから時間をコストとして稼いでいる人、と見られてしまうからです。

そう、値段の設定はそれほど難しく、高ければ売れないし安ければ足元を見られるという性質のものなのです。
そうなれば、早く自分の仕事の適正価格を割り出すことができるだけの相場観を身につけなければいけないのです。

いやな仕事を受けてはいけない

仕事を選り好みする。これは会社員なら絶対にあってはならないことですし、社会一般の常識的にも、決してほめられたものではありませんよね。

しかし、フリーランスに関しては、別です。むしろ、フリーランスの仕事をしていくうえで、仕事を選り好み、気に入らない嫌な仕事をきちんと排除していくというのは大事なことになってきます。

というのも、フリーランスに必要なのは、汎用性ではなく特殊性だからです。基本的に「誰にでもできる仕事を無難にこなす」というジャンルにおいて、フリーランスは大手企業や団体には絶対にかないません。

資本と規模が違いますから、そんな仕事はフリーランスの手におえるものではないのです。ですからフリーランスがフリーランスとして生き残るためには「自分の特性に合った自分らしい仕事」をいかに受けていくかにかかっているといってもいいのです。

そんな時、気に食わない仕事や意に沿わない仕事、気の合わないクライアントなどに我慢しては働くことは何のプラスにもなりません。短期的に見れば、その分の稼ぎは増えるかもしれませんが、長期的にはマイナス要因でしかないのです。

楽しいをあきらめない

仕事をしていくうえで、楽しく仕事をするというのはかなり難しいことです。特に会社員などは、楽しく仕事をするというのはごくごく一部の人間の特権であって、ほとんどの人は「仕事は楽しくないけど我慢してやる」という認識の下働いているはずです。

しかし、フリーランスがそれをやっていては、存在の根本理由を問われてしまう結果になりかねません。確かに、仕事は大変なもので、いつでもどんな時でも楽しくて仕方がないというような状況でいるのは、はっきり言って不可能です。

しかし、そうであったとしても、そこに何かしらの自己満足を持っておくというのは大切なことです。というのも、フリーランスの仕事に対するモチベーションは、上から強制的に与えられるものではなく、自分で作っていかなければいけないからです。

となれば。そこに楽しいという感情がなければ、中々自主的に仕事を維持していくことは難しいですよね。もちろんその楽しいの内容は自由で、例えばお客様に感想をいただいて喜ぶということでもいいですし、仕事に何かしらのオリジナリティーを忍ばせるというのでもいいでしょう。

そんな、自分にしかわからないポイントでもいいので、必ずそこに仕事の楽しさを見出す。
それができなければ、フリーランスの仕事は、過酷な修行の様になってしまうのです。

絶対に譲れないものは守る

フリーランスの仕事というのは決して楽なものではなく、軌道に乗るまでは特に過酷な場合が多くなります残念なことではありますが、それまではある程度、自分の生活における大事な物を削って後回しにしていくという必要性は出てくるでしょう。

しかし、これだけは絶対に譲れないというものだけは、絶対に譲ってはいけません例えばそれが仕事上のモットーでも、または生活上の大切な価値のあるものであったとして、そこをないがしろにしてフリーランスの仕事をするようなことはしてはいけないのです。

というのも、フリーランスというのは自由な仕事で、すべては自分で裁量が決められるからです。そうなると、人は、特に会社人として仕事をバリバリこなしてきたような人は、自分のリミット以上に頑張ってしまう傾向にあるからです。そんな時、その譲れないものというのが、あなたのストッパーになるのです。

適度に無責任になる

ここで大事なのはあくまで「適度に無責任」だということです。前回何度も書きましたが、フリーランスの仕事というのは、その結果責任のすべてを負わなければいけない、強い責任感が必要な仕事です。

しかし、だからこそ、どこかで息抜きをしないと、そのことによってかかる負荷というのは並大抵ではないのです。例えば、コストの面を考えればどう考えても経理や事務仕事を自分でした方がよいとわかっていたとしても、ちょっとだけ贅沢をして電話代行を頼んだりというのもいいでしょう。

絶対に休む日を週1で決めて、何があってもその日は仕事をしないパソコンも開かないと決めるのもおすすめです。時には仕事を大幅に休んで旅行に出かけるというのも、前回の掟で書いた「インプット」という観点からもおすすめですし、それくらいは人として許される範囲です。

そこまでいやではないけれど、どこかメンドクサイ仕事を、何かと理由をつけて断ってしまうというのも、たまーにならばありです。そして、そんなちょっとした勇気のいる無責任は、かなりストレスの発散になるのは事実なのです。

あくまでも自分を殺さない働き方

フリーランスという働き方の基本は、自分というものを殺さないということにつきます。あくまで、自分主体の働き方である以上、そこで自分というものを殺してしまえば、それはクライアントの意向に沿うだけの、ただの働く機械に転じてしまうのです。

それでは、何のためにフリーランスになったのかわかりませんよね、しかも、それはある意味ブラック企業よりブラックです。フリーランスである以上、必ず自分の意志を第一に尊重する。それが、フリーランスとして長くしっかりとやっていくうえで、一番大切なことなのです。

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パラレルワーカー

肩書はCHROではありますが、基本はマーケティング全般や事業企画などが得意で過去には副業紹介サービス「プロの副業」も立上げました。

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