副業

企業を選ぶから企業に求められる人材への道。副業を生かしたキャリアアップ術。

副業推進を国が国策として打ち出して以来、大企業の副業解禁の流れは確実となっています。
現在、複数の企業が副業解禁へと向かい、遠からず多くの企業がこの流れに乗っていくことは想像に難くありません。
つまり、今や企業は変革に向けて動き出したということ。
そんな時代、労働者はどう変わらなければいけないのか。
その答えが、企業を選ぶから企業に求められる人材への変革なのです。

副業をただの副収入ととらえない。

副業はこれまで、いわゆる生活の足しとしての副収入の元というものでした。
しかし、これからの社会では、それだけを目的に副業を選択するのではもったいないことになりかねません。
そう、副業とは、スキルアップのための学習でもあるのです。

副業で新しいスキルを手に入れる

企業の副業解禁が進む中、なぜ企業が副業を認め始めたのかを知らなければいけません。
それは、副業を行うことによって優秀な人材の確保を行い、その人材の持つスキルでのシナジーによるイノベーションがその目的なのです。
ですから、労働者はその企業の思惑を組まなければ、うまく副業を生かすことはできないというわけです。
つまり、労働者に求められるのは、副業によって一つの職種では得られないスキルを身に着け、そのスキルでそれぞれの企業にシナジーをもたらす役割なのです。

副業は欲しいスキルで選ぶ

つまり副業は新しいスキルを習得し、自分をキャリアアップさせるために選ばなければいけないということです。
もちろん、労働条件や賃金などはその選択のポイントとして消えるものではありませんが、そこに、副業で得られる新しいスキルへの展望がないといけません。
自分にどんなスキルがあれば、自分は今の企業内でキャリアアップが図れるのか。
どんな企業で副業を行えば、今の仕事との間にシナジーが生まれるのか。
その観点なく、ただ収入のために副業を選んだのでは、金銭以外のメリットのほとんどを失ったといっても過言ではないのです。

本業を定めない複業への変換

こうして副業によるスキルを獲得していくことで、労働者の価値は飛躍的に伸びていきます。
そうなったら、こんどは、どちらかを本業ととらえる副業ではなく、パラレルワークつまり複業へのシフトチェンジも可能になってきます。
フリーランスのような立場から、多くの企業と関係を持つ複業。
これにより、個人の経験とスキルはさらに向上し、企業にとってはありがたい存在になることは間違いありません。
ここまでになると、労働者の企業から見た価値は大きく変貌しているのです。

自分の価値をどう変えていくのか

副業時代の労働者は、自分の価値をどう組み立てていくか。
そんなセルフマネージメントが必要になっていきます。
旧態依然とした価値観から抜け出し、いかに自分を副業時代に適した価値に高めて行くのか。
それが、キャリアアップへの近道になります。

企業を選ぶから企業を求めるへ

先ほども説明したように、これからの副業選びは、収入だけで考えてはいけません。
簡単に説明するならば、会社を選ぶのではなく、労働者がどんなスキルをそこから得たいと思っているのかで選択する必要があるのです。
つまり、選ぶのではなく、求めるのです。
良い言い方ではないですが、ある意味自分がステップアップするための踏み台となるような企業選びという言い方もできるかもしれません。
ここで自分に足りないスキルを求めるのも、また専門性をさらに研ぎ澄ますスキルを求めるのも自由です。
ただそこには、人材としての完成形の自分を思い描いていなければいけません。
そうしてはじめて、キャリアアップのために副業を行うというその目的を達する道を歩み始めることになるのです。

企業を求めるから企業内で選ばれるへ

副業を通してあなたのスキルが上がっていけば、企業にとってあなたは一般の労働者とは性格が変わってきます。
副業により外部で培ったスキル、しかもきちんとそのスキルがお互いのシナジーになると把握したうえで選んだスキルを身に着けた人材は、もはや企業内で必要な人材となるのです。
ただの仕事量では計算できない賃金をもらえる立場。
もしくは、プロジェクトにおける重要なピースとしての価値があなたに生まれてくるということですから、あなたの活躍の場は企業内で広がります。
そうなれば、あなたはそこで更なる経験とスキルを手に入れることができるでしょう。
また、そこで得られる新しいスキルや経験、そして何よりコネクションやネットワークをきちんと自分に価値として付加していくことが、今後の展望につながっていくのです。

企業内で選ばれるから企業に求められるへ

自分の計画に従って、自らにスキルを付け人材の育成を自らマネジメントして行う。
その最後の到達点は、あなた自身が企業に求められる人材へとキャリアアップするという場所にあります。
それは企業に所属するあなたではなく、あなた個人を単体として必要だと思う企業が現れるということにほかなりません。
もちろん、そこにたどり着くことは容易ではないですし、だれしもたどり着けるところではありません。
しかし、副業解禁の時代においては、著名人や著名人の2世、何かの分野で大成功を収めたような人間でなくとも、そういった人材になりえるということなのです。
副業によりスキルをこつこつと積み上げ、自分という人間をマネジメントしていくことで。
どこにも属さないあなた個人の価値が、あなたの手によって、どこまでも高めていくことが可能な時代であるということなのです。

自由という、その先にあるもの

副業解禁の時代は、企業による労働者に対する価値観の変革をもたらします。
これまで主従の関係が色濃く封建的だった日本の企業体質はだんだんと薄れ、企業にとって労働者はビジネスパートナーとしての色を濃くしていくことでしょう。
それは、副業、いや複業が普通になっている欧米ではもはや常識の範疇です。
そして、企業と労働者、つまり企業とあなたが対等な立場で向き合うようになったとき、あなたの持っている価値というものがいかに大事な物になるかは言うまでもありません。
その時あなたが、自分を雇ってくれそうな企業を選ぶ立場の人間であるのか。
それとも、企業の利益のために企業が求めるような人材になっているのか。
この違いがいかに大きく、また、その先の人生をいかに左右するものであるかについては、もはや説明の必要はないことでしょう。
そしてその先にあるのは、あなたが自由に生きていく人生です。
求められる自分を生かしてフリーランスとなるのもよいでしょう、求めてくれた企業をまたにかけパラレルワーカーとして生きていくのも悪くありません。
そして、あなた自身が起業し、新しく人材を求めていく立場になってもよいのです。

副業解禁の先にあるのは、間違いなく雇用形態の自由化です。
何の手がかりのない自由という名の海原で船を探してさまようのか、それとも船があなたを求めて探してくれる価値を有しているのか。
まさに今、そんな瀬戸際の時代を、私たちは生きているのです。

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パラレルワーカー

肩書はCHROではありますが、基本はマーケティング全般や事業企画などが得意で過去には副業紹介サービス「プロの副業」も立上げました。

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