政府が打ち出した働き方改革について考えてみると、現時点では色々な矛盾点や将来的な不安要素が満載な気がしてなりません。と言うのも、働き方改革では労働人口が増えない限りは、掲げている一億総活躍社会の実現はあり得ないからなのです。
今、高齢者の年金の下支えになっている団塊ジュニアが将来年を取り年金受給者側になってしまうと、高齢者の下支えをする労働人口への負担が増加しますし、そんな中で働くその時の労働者は団塊ジュニアが働き手から撤退してしまった後は、己の身を削るように働いて行くしかない状況になっていると考えられるのです。
それに、今から約25年位前にフランスが実行していた産めよ増やせよ政策の様に、人口が徐々に減っているこの現状を、何とか打破して将来的に働き手となる人口を増やす政策を実行して行かない限りは、働き方改革の理想とする一億総活躍社会は訪れることは無いでしょう。
現在の日本に必要な政策は、とにかく今の働き手ではなく将来の働き手を作り出すための政策です。産めよ増やせよ政策などで根本的に人口を増やして行かなければならないのに、何故か海外からの移民を呼び込もうとする政策を実行しようとしているので、本末転倒なんじゃないか?と言う声も多く聞かれます。
また日本と言う国は、日本人と言う単一の民族だけで今まで発展してきた国なので、今更移民を受け入れたとしても、その移民がちゃんと日本語を理解して労働力として使える様になるまでにかなりの時間を要しますし、今まで起こらなかった犯罪も起こる可能性も高まってくるのです。
むしろ、ロボットをもっと活躍させて、人間のやれる仕事の中でも特に繊細な手作業や勘だけで削っていく作業など以外の分野でロボットを導入して行ったり、多くの労働者を要している製造業の工場では、既にロボットだけでも作業を実行できる分野も多くなって来ているので、将来の働き手が育つまではロボットなどに任せて行くのも手かも知れません。
特に最近急速に技術躍進している分野が医療の現場で、簡単な手術なら手順をプログラミングしたロボットに任せられる様にもなっているそうなので、不足している医者を教育する事も大事ですが、今すぐ即戦力として使える人が少ない状況を打開できる様になるまでは、そういった技術を進歩させていくの一つの手だと思います。
とにかく、今の日本政府が推し進めようとしている働き方改革は、現段階では夢見がちな状態と言っても過言ではないので、本当に現実的に実行出来る様な対策を講じて欲しいと願っています。
パラレルワーカー
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