書籍

パラレルワーカーにお勧めの本8選

パラレルワークやパラレルキャリアという言葉が定着してきた今、興味を持っている人も多いと思います。

中には、パラレルワーカーにすでになっていて、その中で、新しい働き方であるそのライフスタイルに、確固たる自信が持てずにいる人もいるのではないでしょうか。

ということで今回はそんな人たちのために、ヒントになる書籍をご紹介。ぜひ参考にしてみてください。

■2035年の世界


高城剛著 PHP研究所
沢尻エリカさんの元夫という方が有名なハイパーメディアクリエイターの高城剛さん。

その経歴や風貌、いまいちよくわかりにくい肩書から、世間の好機の目にさらされ、なんとなく胡散臭い人のように思われてしまった高城氏ですが、この本を読めばその印象は変わります。

この本に描かれているのは2014年に高城氏が思い描いた2035年の世界。しかし、それから4年たった2018年現在、その高城氏の先見の明の確かさや、社会の流れを正確につかんでいる着眼点の鋭さに目を見張るものがあります。

それはきっと新しい働き方であるパラレルワークの世界に飛び込んだ人間に、最も必要なもの。この中に書かれている未来予想図は当然のことながら、その様な未来予想を描ける着眼点の持ち方や論理形成を学ぶにも最適の一冊です。

■1万円起業


クリス・ギボレー著 本田直之訳 飛鳥新社
パラレルワークの一環として、副業を選ぶ際に、取りあえずマイクロビジネスからと思っている人も多いはずです。

この本は、たった1万円を資金にして、年収500万円以上の収入を得ることに成功した人たちの体験談をもとにまとめられた本で、そこには、かなり斬新でしかもためになる経験がつづられています。

しかも、ほとんどの人たちがはじめから起業しようとしていたわけではないのも面白いところ。もちろんこの本は、著者がそうであるように日本の話をまとめたものではありませんので、即そのままやってもうまくいくというものではありません。

しかし、この本の中にあふれているのは、ほんの小さな気づきがビジネスチャンスになるという現実。あなたの二枚目の名刺となる仕事というのは、結構身の回りに潜んでいて、そして将来、あなた名刺がその1枚だけになるかもしれない、そんな可能性を感じる名著です。

■夢をかなえるパラレルキャリア

結崎ともみ著 Amazon Services International, Inc.
Kindle版でしか発表されていない、アマゾン社出版の書籍。
パラレルワーカーとしてかなり場数を踏んだ人には、基本的過ぎて内容が薄く感じるかもしれませんが、しかしながら初心者の方にはお勧め。

具体的にそうなろうと思っていなくても、ちょっと興味がある程度でも、すんなり入っていける内容です。基本的にこういったビジネス書は内容が難しく、まったくの初心者には近寄りがたい内容が多いのですが、これであれば、パラレルワークやパラレルキャリアの基礎についてよくわかる一冊です。

どちらかというと経済的な側面よりも、夢を追う的な雰囲気に近い内容ですので、普通の読み物としても暇つぶしには最適の内容となっています。

■リハビリテーション職種のキャリア・デザイン


大町かおり・高木綾一編集 シービーアール
これまで安泰だった職業が、何年たってもずっと安泰であるなどということはあり得ない。

そんな、現代どの職業でも抱えている不安について、リハビリテーション職種という一分野を起点に、そんなときの対処法を含めて切り込んでいくのが本作。

当然その内容は医学療法系に特化していますが、そこに描かれている現実は、決してその枠内の話ではありません。

本著を読めば、供給過多の産業や斜陽産業における「キャリア・デザインとはなんぞや」という内容から、実際、キャリア・デザインを成し遂げパラレルワーカーとなった人の話など実体験に即した貴重な情報が手に入ります。単一のスキルにこだわらず、また狭い業界に閉じこもるのではなく。

様々な活動を通して、外へ外へと活動の幅を広げていき、キャリアをしっかりと形成、供給過多の業界でもしっかりと稼いでいける道がここにはあります。それこそある意味、パラレルワークの本来の姿の一つです。

ワーク・デザイン これからの〈働き方の設計図〉


長沼博之著 CCCメディアハウス
パラレルワークパラレルキャリアについてのしっかりとした認識を得たいなら必読なのがこの本。

いまだ概念としてあやふやな存在であり、しっかりとした線引きや境界線の存在しないこの働き方に対して、一つの正解を提示してくれる一冊となっています。

もちろん本書はそれだけではなく、本当に様々な働き方について触れているまさに新しい働き方の解説書。新しいテクノロジーと新しい考え方、この二つが交わってマッシュアップしシナジーを起こした先にある近未来の日本の働き方の形。

そんな働き方の多様化の中で、どう自分の仕事をデザインしていくべきなのか。これからの時代のキャリア形成の一つの指針として、ある程度覚悟をもっていかなければならない、そんな時代の指南書となるのは間違いありません。

「成功の形」を知る 起業の技術

浜口隆則著 かんき出版
パラレルワーカーの一つの道として、起業というものが大きな割合を占めて存在します。もちろんそれは悪いことではなく、むしろ果敢に挑戦してほしいことなのですが、起業というのは誰にでもできるものの誰でも成功できるものではありません。

そして、それは、どうすれば必ず成功するという決まった道筋があるものでありません。とはいえ、まったくそこには参考となる前例や、これだけはやっておいた方がいいというワークシートが存在しないということもないのです。

本書はそんな起業に向けての一つのひな型を提示してくれる一冊になっています。もちろん一つの解でしかありませんが、起業をするうえで全く手探りの人にはありがたい実践型の起業論が展開され、観念的ではない実質的な知識を身に着けることができる本です。

フォーカル・ポイント


ブラアン・トレーシー著 本田直之監修 ディスカヴァー・トゥエンティ―ワン
パラレルワークは、簡単に言えば複数の職種を掛け持ちする働き方です。

となれば、当然その複数の仕事全てにおいて8時間労働などできるわけもなく、より効率的で無駄を省いた仕事術というものを確立しなければ、なかなかうまくは行きません。言い換えれば、何に焦点を当てて重点的に仕事をするのかが大事になってくるわけです。

そんな仕事の焦点を「フォーカル・ポイント」と呼称し、その最も大切なポイントを見極めて働くその方法を教えてくれるのがこの本です。
これまでの社秋では労働時間の多さこそが、働くうえでの成果でした。

しかし、労働効率という言葉を出すまでもなく複雑化した現在の社会情勢の中では、長く働く=良く働くではなくなってきています。
本著では、この考え方に基づき、効率的に働くためのヒントを与えてくれるのです。

WORK SHIFT


リンダ・グラットン著 池村千秋訳 プレジデント社
英国きってのビジネス評論家である、リンダ・グラットンが2011年に発表した2025年の地球の話。

これが、今から7年も前に書かれたとは思えないほど、的確かつしっかりとした理論に基づいた預言となっていて、この本の信ぴょう性を一気に高めてくれます。彼女が予想した2025年の地球は、まさに今その兆候が表れているものばかり。

そんな、世界の中で、人々は働くというものの考え方をどう変えてゆくべきなのか、そして、どのように新しい働き方を見つけその中に自分を置いていくのかと問いかけます。

そんな未来を漠然と迎え貧困層に甘んじるのか、それとも主体的に築き上げて自由な富裕層となるのか。働き方が根底から覆ってしまう未来において、人はどう働くべきか。日本人の仕事というものへの考え方を完全に総入れ替えしなければいけない未来予想図が書かれた、まさに現代の預言の書ともいうべき怪作です。

まずは本でシミュレートしてみる

それがどんなことであれ、新しいことを始めるときに不安はつきものです。

出来るだけ多くの情報を集め、目いっぱい妄想と想像を膨らましてみても、全く未知の分野というものは簡単に挑戦できるものではないというのは、だれしもそうなのです。

しかし、だからこそ子に書籍というものが存在します。そこには、その道の専門家が考えた一つの解が存在し、多くの情報収集と資料整理の末にたどり着いた法則があり、体験談や実例の提示が存在します。それは、当然、パラレルワークも同じことです。

世の中にはパラレルワークについて大いに研究している人も、情報を集めている人も、そして実際にすでに経験済みの人もたくさんいるのです。
そんな人たちの知識や経験こそ、受け継ぐべき財産。

いきなりパラレルワークという未知の世界に飛び込んでみるのではなく、こういった書籍を参考にして、いろいろな角度から、見つめてみることは不可欠です。そうすれば、こういった書籍で得た知識が、あなたにとっての転ばぬ先の杖となってくれるのは、間違いないのです。

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