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100歳まで幸せに生きる方法。ライフ・シフトがあなたの人生を変える。

名著『ワーク・シフト』で一躍脚光を浴びた作者リンダ・グラットン。
その作者が満を持して発表したのが、今回ご紹介する『ライフ・シフト』です。
前作『ワーク・シフト』では、労働のあり方とそれに適応するすべが書かれていたのですが、今回の『ライフ・シフト』ではその名の通り人生というものに話が深まっていきます。
変化する時代、そして急速に進歩していく時代に、人間はいかに生きるべきなのか。
今回はそれを『ライフ・シフト』から探っていきたいと思います。

『ライフ・シフト』とは何か

まず一番重要なのは、この『ライフ・シフト』とは、単純に人はこう生きるべきだという指標ではないということです。
この『ライフ・シフト』とは「どのような人生を生きるべきだ」ではなく「どのような人生を歩んでもいいが、人生はこういう手順で進んでいくものだ」という人生のプロセスの踏み方だということです。
安易な、人生はこう生きろ!的な自己啓発ではないということを、まず頭に入れてください。
そのうえで、『ライフ・シフト』が提供する生き方とは何なのか。
それが「これまで3ステージ制の人生が常識的だったがこれからはマルチシフト制の人生を生きるべきだ」という提言なのです。
といわれてもよくわかりませんよね、ですのでこれからは、その内容に迫っていきます。

3ステージからマルチステージへ

・3ステージ制の人生とは
まずは、これまでの常識と規定されている3ステージにつて説明しましょう。
それは①教育②仕事③老後の3ステージです。
つまり人間は、まず22歳位までの人生で自らを成長させ(教育)、そしてそこから60代に差し掛かるまでその成果を発揮し(仕事)、それ以降はゆっくりと死を待つ人生を送る(老後)。
コレが今までの人生の常識であったと『ライフ・シフト』には書いてあります、そしてその通りだと頷ける内容です。
そして、ここから脱却しマルチステージ制の人生へと移行するのが『ライフ・シフト』だというのです。
続いては、そんなマルチステージ制の人生について説明しましょう。

・マルチステージ制の人生とは
まず①の教育と③の老後は等しく存在します。
ただマルチステージ制の人生において3ステージ制と大きく違うのは、③の老後が100歳まで存在するということ。
そう、このマルチステージ制の人生においていちばん重要なのは、平均寿命がのびているということなのです。
つまり、長く伸びた人生において②の部分が①で得た教育の成果を発揮するだけでは、その長い時間を全うできないという発想なのです。
そこでマルチステージ制の人生には、②の部分にさらに【A】自分探し【B】個人事業主【C】複業という3つの要素が入ってきます。
そして、①の教育が再び入ってくることで、仕事・教育・自分探し・個人事業主・複業のマルチタスクが必要になるというわけです。

【A】【B】【C】のそれぞれはどういうものなのか。

では、マルチタスク性の人生に必要な【A】自分探し【B】個人事業主【C】複業がそれぞれどういう意味なのかに迫ってみましょう。

【A】自分探し
コレはエクスプローラーとも表現されるもので、つまりはインプットになります。
自分という人間の内面に目を向けその理解を深めたり、もしくは世界に飛び出して様々な知識を習得し成長に当てる時間という意味です。
どんな状況にも対応できるように自分を成長させる、そういう意味合いだと表正解です。

【B】個人事業主
コレはインディペンデント・プロデューサーとも呼ばれるもので、いわばセルフプロデュースに当たります。
自らが、実際に起業したり経営したりというわけではなく、人生を一つの事業と考えた場合の個人事業主として、キャリアアップや自己発展を目指して自由に働くという意味です。
言葉を変えれば、フリーランス的立場で仕事に望むという言い方もできるでしょう。

【D】複業
コレはポートフォリオ・ワーカーとも呼ばれ、企業に働きながら他の能力を磨く時期です。
つまり、ベーシックインカムとしての仕事を一方で確保しながら、新しい自分の能力や才能を発展させ発掘するために異業種で働くという意味。
そして、その過程で得たスキルを次なる仕事に向けて活かしていく。そんな働き方のカタチです。

『ライフ・シフト』を今の自分に活かす。

もちろんコレは、一つの提案であり絶対の解ではありません。
しかし、その考え方の中には、今の日本においても重要な考え方が含まれているのは間違いありません。
たとえば、働き方改革によって働き方が多様化する社会において、自らを従業員として企業の労働力に甘んじるのではなく、人生を運営する個人事業主としての視点は重要です。
たとえば、一労働者に甘んじていた企業が倒産やリストラの憂き目にあったとき個人事業主の観点がある人間とそうでない人間の差は大きいでしょう。
そしてコレは複業という考え方にも通じます。
常に、自分のスキルを以て多様な仕事を同時にこなす能力と経験を持っておくことは、今後の不安定な社会では必須の能力と言っても過言ではないはずです。
そして、そういった生き方のためには、自分をよく知らなければいけません。
そのために必要な自分探しは、これも必須な過程と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか。
これは一つの生きる過程の提案ではありますが、今の社会を生きる上でもかなり参考になる考え方といえますよね。
特に、国を挙げて働き方を変えようとしている今、これを知っているのとそうでないのとでは大きくその成果に違いが出るはずです。
しかも日本は超高齢化社会に突入しているわけですから、なおさらです。
いちど、この考え方に触れてみるのも、良いのかもしれませんね。

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