複業(パラレルワーク)

パラレルワーク(複業)意識調査!始めるための課題は?200人アンケートで分かった20代、30代、40代の本音

みなさんは、パラレルワークという言葉をご存知ですか?

これは2018年1月の「副業解禁」とともに、最近注目度が高まっている概念です。parallel(=並行する)work(=仕事)で、本業と副業という位置づけではなく、複数の本業を並行する働き方という意味合いです。日本語では「複業」と書かれることも。

では日本の皆さんは「パラレルワーク/複業」についてどう思っているのか?そもそもこの新語を知っているかというところから、アンケートしました!

【アンケート概要】
■調査方法:インターネットによる調査
■調査時期:2018年11月12日(月)~2018年11月13日(火)
■調査対象:無作為に抽出した男女200人
■有効回答数:200件

※回答者層が20代、30代、40代のみだったため、世代別に回答を出しています

「パラレルワーク」(複業)を知っている人はわずか32.5%

まず率直に「パラレルワーク/パラレルワーカーという言葉を知っていましたか?」という質問に対して、回答は下記のようになりました(n=200)。

■20代の回答

・聞いたことがあり、意味も分かる 9%

・聞いたことはあるが、意味はわからない 15%

・聞いたことがない 76%

■30代の回答

・聞いたことがあり、意味も分かる 13%

・聞いたことはあるが、意味はわからない 26%

・聞いたことがない 61%

■40代の回答

・聞いたことがあり、意味も分かる 17%

・聞いたことはあるが、意味はわからない 11%

・聞いたことがない 72%

【回答理由(抜粋)】

・聞いたことがあり意味も分かる:特定の仕事だけ(サラリーマン等)に依存しない生活を模索していく中でパラレルワークという言葉を知った(20代男性)

・聞いたことはあるが意味はわからない:いろいろな仕事を行うイメージがある。副業をしていかないと生活するには難しい時代になっているような気がする(40代女性)

・聞いたことがない:現在副業をしているので、初めて目にしたが意味はわかる。私は本副分かれているので当てはまらないですね(40代男性)


パラレルワーク(複業)の知名度は32.5%、さらに言葉の意味まで分かっている人は14%にとどまり、現状ではほとんど浸透していないことが明らかになりました。

「複数の本業」を持つという意味合いから、パラレルワークをしているのはフリーランスや個人事業主などが主で、フルタイム週5日勤務で残業も多いサラリーマンにはハードルが高いことも要因と言えそうです。

一方で30代が他の世代に比べて約10%認知度が高く、生き方や働き方についてアンテナを高く張っている人が多いことがうかがえます。

パラレルワーク(複業)への興味は40代で最高の72%

次の「パラレルワーク(複数の本業を並行して行う働きかた)に興味がありますか?」という質問に対しては、世代が上になるほど興味の度合いが高くなるという結果になりました(n=200)。

■20代の回答


・ある 59%

・ない 41%

■30代の回答

・ある 65%

・ない 35%

■40代の回答

・ある 72%

・ない 28%

【回答理由(抜粋)】

・ある:100歳まで生きる時代になると、80歳までは働かなくてはならないと思う。1つの仕事で60年以上働くかもしれないのはきつい(20代男性)

・ある:複数の本業を持つというのは正しいことだと思う。1つの仕事ではいつ需要がなくなるか分からない。複数の仕事があればトラブルに備えられる(30代女性)

・ある:収入を増やすために有効な方法だと感じるので、状況が整えば積極的にトライしてみたい(40代女性)

・ない:会社に雇われているサラリーマンは本業1つだけで精一杯だと思う(20代男性)

・ない:副業を持つ事は大事だと思うし、社会が混沌としている環境でリスク分散は必須だが、大変そう(30代女性)

・ない:器用な方ではない為、複数の仕事を同時に行うと自分のキャパを越えてしまい仕事に丁寧に向き合えなくなりそう(40代男性)


全体的に興味がある肯定派は、収入源などの「リスク分散」や「収入の増加」など、ポジティブな面に目を向け、興味がない否定派は逆に「大変そう」「本業だけでも精一杯」など、ネガティブな意見が目立ちました。

また、40代の肯定派は大多数が「収入口の分散」や「収入額の増加」に注目しており、年齢とともに収入に対する感覚がよりシビアになっていく状況がうかがい知れました。

30~40代が考える複業のメリットは「収入・リスクの分散」が40%以上

「パラレルワークという働きかたについて、どのようなメリットがあると思いますか?」という質問に対しては、20代と30代・40代で顕著な差が出る結果となりました(n=200)。

■20代の回答

・スキルアップ 3%

・人脈が広くなる 0%

・収入源の分散(リスクの分散) 29%

・気分転換(飽きない、飽きにくい) 9%

・特にメリットはない 0%

・経験幅の広さ 15%

・自己実現(やりたいことが複数ある) 18%

・高収入を目指せる 26%

■30代の回答

・スキルアップ 7%

・人脈が広くなる 3%

・収入源の分散(リスクの分散) 47%

・気分転換(飽きない、飽きにくい) 2%

・特にメリットはない 3%

・経験幅の広さ 15%

・自己実現(やりたいことが複数ある) 7%

・高収入を目指せる 16%

■40代の回答

・スキルアップ 6%

・人脈が広くなる 4%

・収入源の分散(リスクの分散) 41%

・気分転換(飽きない、飽きにくい) 5%

・特にメリットはない 2%

・経験幅の広さ 16%

・自己実現(やりたいことが複数ある) 5%

・高収入を目指せる 21%

【回答理由(抜粋)】

・高収入を目指せる:複数の仕事をしなければ今後は個人が収入を増やす方法が無くなる(40代男性)

・収入源の分散(リスクの分散):収入のポートフォリオを作ることが出来るので、最悪失業しても安心できる(30代女性)

・スキルアップ:それぞれの仕事に相乗効果がもたらされる(30代男性)

・経験幅の広さ:様々な分野の知識を身に着けて一生を通じて勉強していきたい(20代女性)


まず目立つのは、30代・40代の40%以上が複業のメリットと回答しているのが、「収入源の分散(リスクの分散)」だという点です。

20代がわずか10%以下という点からも非常に顕著で、結婚や出産といったライフイベントを経て家族がいる方が多かったり、失業(倒産)のリスクを挙げたりしている方が多いのも特徴です。

また20代の回答者は、あくまでも複数の仕事をすることによって得られることに焦点を当てており、「メリットはない」を選択した回答者が一人もいなかったことも含め、時代の変化に対して全体にポジティブな姿勢が目立ちました。

パラレルワーク(複業)のデメリット、1位は業務負担とスケジュール管理

「パラレルワーク(複業)という働きかたについて、どのようなデメリットがあると思いますか?」という質問に対しては20代、30代、40代が共通して同じデメリット、課題を感じることが明らかになりました(n=200)。

■20代の回答

・どの業務も中途半端になってしまう 26%

・人間関係が面倒 9%

・業務を抱えすぎる 62%

・特にデメリットはない 3%

・その他 3%

■30代の回答

・どの業務も中途半端になってしまう 32%

・人間関係が面倒 3%

・情報管理(漏洩の危険性)2%

・業務を抱えすぎる 57%

・特にデメリットはない 6%

■40代の回答

・どの業務も中途半端になってしまう 30%

・人間関係が面倒 2%

・情報管理(漏洩の危険性)1%

・業務を抱えすぎる(スケジュール管理) 54%

・特にデメリットはない 5%

・その他 7%

【回答理由(抜粋)】

・人間関係が面倒:過去にパワハラやセクハラの職場で勤務していたため、 人間関係が辛い点は最も嫌(20代女性)

・業務を抱えすぎる(スケジュール管理):スケジュール管理はもちろん肉体的や精神的にも大変だと思う(30代男性)

・どの業務も中途半端になってしまう:1つを極めることが出来なくなりどれも中途半端な技能しかもっていなさそう(30代女性)

・特にデメリットはない:無理ならやめればよいので臨機応変に仕事をすれば良い。1つの仕事に固執するような時代ではなくなりそう(40代男性)


この質問では、これまでの3問とは違い、3世代共通の傾向がみられました。

業務の抱えすぎやスケジュール管理に関してデメリットを感じる人はいずれも50%を超えて第1位で、また第2位も「どの業務も中途半端になってしまう」で共通し、各世代とも約30%の方が回答しました。あらためて現代人の1つの業務でいっぱいになっている忙しい日常が明らかになり、複業をすることはハードルが高いと考えている実態となりました。

パラレルワーク(複業)をするにあたっての課題第1位は「家族・周囲の理解」23.5%

こちらが最後の項目です。「もしもご自身がパラレルワークをする場合、どのような課題がクリアされれば実現可能だと思いますか?」という質問では、「家族・周囲の理解」を挙げる方が最も多く全体で23.5%となりました。

一方で回答数が大きく突出した項目はなく、個人によって課題は様々であることがうかがえます。また世代間のギャップはみられず、年齢に関係なく共通する課題になることがわかりました。(n=200)。

■20代の回答

・どの業務も中途半端になってしまう 26%

・人間関係が面倒 9%

・業務を抱えすぎる 62%

・特にデメリットはない 3%

・その他 3%

■30代の回答

・どの業務も中途半端になってしまう 32%

・人間関係が面倒 3%

・情報管理(漏洩の危険性)2%

・業務を抱えすぎる 57%

・特にデメリットはない 6%

■40代の回答

・どの業務も中途半端になってしまう 30%

・人間関係が面倒 2%

・情報管理(漏洩の危険性)1%

・業務を抱えすぎる(スケジュール管理) 54%

・特にデメリットはない 5%

・その他 7%

【回答理由(抜粋)】

・会社員として週休3日以上になる:本業の仕事をしていた時間で別の仕事ができる。体力的にも時間的にも無理ではなくなる(20代女性)

・フリーランスが普通の働き方になる:正社員やフルタイム勤務が常識とされている社会において、新しい働き方を受け入れる土壌が整うこと(30代女性)

・周囲、家族の理解:社会全体の考えだと思う。今は副業に向いていない社会なので意識改革が大切(30代男性)

・制度的な支援:税金や社会保険等の制度が複数の仕事でも煩わしくないようにもっと簡略化されるとやりやすくなる(30代男性)

・その他:政府が公式にパラレルワークを当然とし、雇用主が個人の仕事に関して口出しすることはパワハラに属するものと宣言する(40代男性)


本アンケート最後の項目であるこの質問では、選んだ回答に世代間でのギャップはなかったものの、課題と考えることは個々人によって差が大きく多岐にわたっており、法制度、会社の在り方など、社会全体の制度や意識の改革を求める声が多数上がりました。

逆にパラレルワークを開始するのに特に課題はないという人もわずかながらおり(8%)、週末のみの副業ワーカーも含めフリーランス人口が現状約1000万人と言われているので、日本の人口に対する比率とほぼ一致します。新しい環境を得ている方も出始めており、今後の社会全体の変化が期待されます。

フリーランスへの期待

今回のアンケートでは、そもそも「パラレルワーク」という言葉を知っているかから始まり、複業を行う事のメリットデメリット、実現するにあたっての課題感までを皆さんにご協力いただいてアンケートから探りました。

収入の増加やスキルアップなどによせる期待感はあるものの、週5フルタイムで働くことが普通である日本社会そのものや家族の理解、負担増加やキャパオーバーの懸念など、多くの困難な課題を解決しなければ難しいだろうと考えている傾向が強い調査結果となりました。

フリーランスという働きかたが当たり前になる日は来るのでしょうか?引き続き複業ハッカーでは、ユーザーの皆さんにファクトをお届けします!

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