複業(パラレルワーク)

あなたのスキルを求める企業は存在する。新規事業の核として働く。

パラレルワーク、副業、複業。
今後の日本で大いに注目されるこれらの働きかたですが、その形式には様々なものがあります。
しかし、現在の日本で需要が高まっているものとして、新規事業やベンチャー企業といった企業への参画といったものが注目を浴びているのをご存知ですか?
パラレルワーカーとして働いていく場合、それが企業に属している状態であっても、またフリーランスであっても、このスタイルは、おおいに注目される形です。

何を求められているのか。

パラレルワーカーとして新規事業やベンチャーとかかわる働きかた。
そこにはいったい何が求められているのか。
まずはそこに迫ってみましょう。

スキルを持った労働力

これは一番わかりやすい需要です。
新規事業やベンチャーにおいて一番足りていないのは、何はともあれ労働者の頭数です。
とくにIT系の分野になると、SEやプログラマー、IT技術者、サーバー管理からメンテナンス、これがゲーム関係になるとCGデザイナーやイラストレーターからゲーム脚本まで。
多岐にわたったさまざまな専門的なスキルを有した人間が、ある一定数以上いなければいけません。
漫画やドラマのように天才プログラマーが一人いれば十分、などということは現実世界にはないのです。
また新規事業に関して言えば、事務員やスタッフはもちろんのこと、営業職や販促宣伝系の職員もいなければいけないのは言うまでもありません。
そして、当然、それはベンチャーであろうと新規事業であろうと、それを一から育てる時間はないのです。
そうなれば当然、すでにそういったスキルと経験を持った労働力を、外部から招へいするという形になり、そこにパラレルワーカーの需要が生まれるのです。

経験のあるアドバイザー

これは特にベンチャーに言えることですが、ベンチャー企業には新しい発想はあっても経験がありません。
なにか利益の出そうな発想があったとしても、それをどのように世間に広め販売し利益を出し次につなげるかといった基本的な知識すら存在しないこともあります。
このようなベンチャーも存在するのですから、業界の暗黙のルールやそれ以上のノウハウがあるはずはありません。
である以上、そこには、それまで同業他社で働いていた経験や数多くの事業に携わってきた経験のある人材がアドバイザーとして求められるわけです。
簡単に言えば、いわゆるご意見番です。
ベンチャーとして持っている発想やアイデアをいかに生かすべきなのか、そこへのロードマップはどう組むべきなのか。
そのような過程で、道に迷った時の道案内としての需要は少なくありません。

経営ボードや責任者の一人として

これは少しアドバイザーと被るのですが、意味合いが少し変わってきます。
こういったベンチャーや新規事業においては、そのトップに立つべき経営者や責任者というのが、経験が浅く年齢も若いことが多くなります。
その場合、どれほどその企業のコンテンツがよくても信頼を与えられないことはままあります。
そこで、そこには経営者としての経験を持つ人間や、その業界においてある程度のキャリアを持つ人が、経営ボードや責任者の一人として雇われるケースが多いのです。
そして、この形式は、社会での経験が豊富な中高年がパラレルワーカーとして社会に参画できる大きなチャンスとなっています。
要は、生まれたばかりの企業や事業の箔付けとしての存在です。
一見お飾りのように思われるかもしれませんが、ベンチャーや新規事業には欠かせない存在であり、また実質的に経営のノウハウや事業振興の知識が多いに役立てられています。

コネクションの中核として

ベンチャーや新規事業に足りない要素として、コネクションの欠落があります。
現代社会において、企業経営をしたり新規事業を円滑に行うためには、関係各所とのコネクションは何より重要といってもいいでしょう。
このような場合、同業他社で会働いている現役の人間や、その経験があるフリーランスの持つ多種多様なコネクションは喉から手が出るほど欲しいものとなります。
パラレルワーカーにとってもコネクションは重要なもので、またパラレルワーカーの長所の一つがコネクションです。
パラレルワーカーとして、同時に複数の仕事をこなすためには、コネクションを気づいていくことは最重要課題ですし、その様な働きかたをしていれば、必ずコネクションは広がっていきます。
つまりこれは、まさに、パラレルワーカーとしての価値を求められているといって過言ではないのです。

どのような働きかたなのか。

ノマドのようなリモートワークでも対応できる

スキルを持った労働力として雇われる場合、特にSEなどのIT技術職の場合は出勤の必要がありません。
またアドバイザーや経営ボードとして働く場合も、常に出社している必要はなく、必要な時に求められる知識を提供するだけの場合もあります。

週2~週5など契約で選べる場合がある

ノマドなどのリモートワークでも対応できますが、とは言え出社は全く不必要ではありません。
しかし、各種の人材派遣会社や転職支援サイトで確認してみるとわかりますが、こういった需要で求められる求人は、たいてい出勤頻度を選べたり求人の幅があるのが現状です。
これは、複数の企業に属したら複数の仕事を同時進行する人材に対する配慮であり、雇用する側も最初からパラレルワーカーとして雇用する気持ちがあるということでもあります。

この働き方の利点は何なのか

最後にこういった原ら着方の利点ですが、やはり一つは自由なペースで働けるということ。
パラレルワーカーにとって一番困るのは時間の拘束が多すぎること。
しかし、この形式の仕事であれば、その部分での高速は非常に穏やかなものとなります。
また、パラレルワーカーとして生きていく上では、こういった複数の企業の立ち上げや新規事業にかかわることは、経験の上でもコネクションを広げる上でも非常に有益になります。
そして、その経験やコネクションが、また、同様の雇用における強みになることは言うまでもありません。
さらに、また、同様の経験はパラレルワーカーとしてのスキルアップに役立つだけではなく、自分自身の起業という方向性にも役立ちます。
新規事業の立ち上げや企業の現場に立ち会うことは、なかなかできる経験ではありません。
パラレルワーカーをしながら、いつか自分自身が起業していこうと考えているのならば、こういった働き方を経験しておくことは、転ばぬ先の杖としては非常に意味があることといえます。

働くという価値観を変えていく

いかがでしたか、パラレルワーカーとしての働きかたの一つの形。
これからわかることは、パラレルワーカーとして積極的に働いていくうえで必要なことは、働くということの価値観を変えていくということです。
働くとは、何も汗水流して実績を積み上げていくことだけではりません。
働くという形の中には、その様な過去の経験で積み重なったものを、他人に分け与える、もしくはそれを生かして提供するという働き方もあるということです。
そして、そういった働き方こそ、パラレルワーカーの得意分野です。
あなたの経験は、誰かの需要に対して供給されるべきものかもしれません。
自らの価値を正確に見積もり、それを価値相応の値段でトレードしていくこと、そんな働きかたの意識改革が必要とされているのです。

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パラレルワーカー

肩書はCHROではありますが、基本はマーケティング全般や事業企画などが得意で過去には副業紹介サービス「プロの副業」も立上げました。

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